オール電化×太陽光発電は本当にお得？電気代はどうなる？徹底解説！

電気代の高騰が続くいま、「オール電化＋太陽光って本当にお得なの？」と気になる方も多いのではないでしょうか。
火を使わない安心感や、光熱費が一本化されて家計管理がラクになるなど、子育て世帯にも嬉しいメリットがたくさん。
さらに、太陽光発電を組み合わせれば「買わない電気」で節約も！

この記事では、オール電化と太陽光の魅力や電気代のリアルを、わかりやすく徹底解説します。

オール電化ってどうなの？

「オール電化って実際どうなの？」と気になる方へ。
火を使わないIH調理器や効率的なエコキュートで、安心・快適な暮らしが実現します。

さらに、ガス代がかからず光熱費が一本化されることで、家計管理もグッとラクに。
太陽光と組み合わせれば、電気代の節約効果も期待できます。

火を使わない安心の暮らし

オール電化住宅の大きな魅力は、なんといっても「火を使わない」安心感。

IHクッキングヒーターなら直火が出ないので、火災のリスクがぐっと下がります。
鍋を置かないと加熱しない安全設計や、自動で電源が切れる機能もあり、うっかりミスにも対応◎。

比較項目	ガス併用住宅	オール電化住宅
火の使用	ガスコンロなど「直火」あり	IHクッキングヒーターで「火なし」調理
火災リスク	高め（不注意・漏ガスなど）	低め（自動停止機能など充実）
ガス漏れの心配	あり	なし
誤操作・うっかりの影響	火災につながる可能性あり	加熱停止機能などで被害を軽減
小さな子ども・ペットへの配慮	要注意（火元に近づくリスク）	安全設計でリスクを軽減
使用後の確認（火の元）	必須（消し忘れ注意）	自動OFFで手間が少ない

表1：ガス併用住宅 vs オール電化住宅｜火災リスク比較表

また、給湯には「エコキュート」を使うことで、ガスを使わず電気でお湯をつくるしくみ。ガス漏れや燃え残りの心配もなく、小さなお子さんやペットがいる家庭でも、より安心して過ごせます。

実際に、オール電化に切り替えたことで「火の元チェックが減ってラクになった」「子どもに目を離せる時間が増えた」という声も。毎日の安心が、家族のゆとりにつながります。

光熱費の一本化で家計管理がしやすくなる

ガスと電気の2本立てだった光熱費を「電気だけ」にまとめることで、家計管理がぐっとラクになります。

毎月の請求が1本化されるので、「今月いくら使ったのか」「先月と比べてどうか」がひと目でわかります。
支出の見える化が進むことで、ムダづかいの抑制にもつながりやすく、忙しい共働き家庭にもぴったり。

次の項目では、オール電化による管理のしやすさや具体的なメリットを紹介します！

メリットと注意点

オール電化には、うれしいポイントがたくさんあります。
たとえば、ガスを使わずすべて電気でまかなうことでエネルギー効率がアップ。
IHクッキングヒーターやエコキュートは環境にやさしく、二酸化炭素の排出量もぐっと抑えられます。

さらに、火を使わないので火災リスクが低く、小さな子どもやペットがいるご家庭でも安心して暮らせるのも大きな魅力です。

メリット	注意点
火を使わず安心（IH）	初期費用が高め
CO₂排出を抑え、環境にやさしい	電気代の変動に左右されることがある
光熱費がまとまって家計管理がラク	初期投資の回収に時間がかかる場合がある

表2：オール電化のメリット・注意点 まとめ

ただし注意点もあります。設備の導入にはそれなりの初期費用がかかり、導入後すぐにお得を実感できるとは限りません。
また、電気料金の値上がりが続いた場合、光熱費が思ったより高くなることも。

こうしたメリットと注意点をきちんと理解したうえで、自分たちのライフスタイルや家計に合っているかを考えることが大切です。

オール電化＋太陽光の電気代は安い？

「オール電化にしたけど、太陽光もつけた方がもっとお得？」そんな疑問を持つ方へ。
実は、太陽光を組み合わせることで“買わない電気”が増え、電気代の節約につながるケースも。

ここでは、オール電化のみとの違いや、電気の使い方次第で変わる節約効果を、実際の数字を交えてわかりやすく紹介します。

オール電化のみ vs 太陽光ありの違い

「オール電化だけ」と「オール電化＋太陽光」では、実は家計に大きな差が出ることもあります。

項目	オール電化のみ	オール電化＋太陽光発電
電気使用量	多い	自家消費で削減できる
自己消費率（発電した電気の自家使用割合）	なし	高い（電力購入を減らせる）
売電収入	なし	あり（余剰分を売れる）
初期費用	比較的低い	パネル・蓄電池で高め
メンテナンス費	通常レベル	パネル点検などで追加あり
長期的なコストパフォーマンス	安定しているが変動に弱い	高効率・高収益が見込める

表3：オール電化 と オール電化＋太陽光の違い

電気だけに頼ると、どうしても使用量が多くなりがち。

でも、太陽光発電があれば、昼間の電気を「自家発電」でまかなえるため、電力会社から買う電気をぐっと減らせます。

図1：モデル家庭の電気代比較
出典：関西電力株式会社｜太陽光発電とオール電化を組み合わせた場合の光熱費 を参考に

さらに、余った電気は売ることもできて、ちょっとした収入源に。これがあるだけで、初期投資の回収もグンとラクになります。
もちろん、太陽光パネルの設置には費用がかかり、定期的なメンテナンスも必要。でも、長い目で見れば、電気代の削減＋売電収入でコスパは高くなる可能性大。

とくに電気を多く使う子育て世帯や、環境に配慮した暮らしをしたい人にとっては、「オール電化＋太陽光」はかなり心強い選択肢といえそうです。

時間帯別プランや使用タイミングが節約のカギ

オール電化と太陽光を組み合わせたら、「いつ電気を使うか」も節約のポイントになります。

電力会社の「時間帯別プラン」をうまく活用すれば、電気代をグッとおさえることができるんです。

図2：時間帯別プランのイメージ
出典:東京電力エナジーパートナー｜スマートライフ，関西電力｜はぴeタイムR　を参考に作成

たとえば、夜間の電気代が安くなるプランなら、エコキュートの沸き上げ時間を夜に設定したり、洗濯や食器洗いを夜にまとめて済ませるだけでOK！太陽光の発電量が多い昼間は、エアコンや炊飯など「発電した電気」をしっかり使うのがコツです。

さらに、蓄電池があれば、昼間の余った発電量を夜間に使えるので、より効率よく“買わない電気”を増やせます。
発電量のピークと電気の使い方を上手にマッチさせることで、ムリなく楽しく電気代を節約していきましょう！

実際の電気代の変化を分かりやすく解説

「オール電化＋太陽光って、どれくらい電気代が安くなるの？」と気になる方も多いですよね。
実際に、ある4人家族のケースでは以下のような変化が見られました。

月	導入前 （一般的なガス＋電気）	オール電化のみ	オール電化＋太陽光
1月	15,000円	18,000円	12,000円
7月	14,000円	17,000円	10,000円
年間合計	180,000円	204,000円	144,000円

表4：導入前後の電気代の比較（4人家族の場合）

このように、オール電化のみでは電気代がやや増えるものの、太陽光を組み合わせることで年間約6万円の節約が可能に。初期費用はかかりますが、約5年で回収できる見込みです。

また、季節や生活スタイルによっても電気代は大きく変動します。

図3：太陽光の発電と使用の関係（1日の流れ）

さらに節約を進める工夫
・スマートメーターや家計簿アプリで毎月の使用量を見える化
・電力会社の「時間帯別プラン」を活用して、電気を使う時間をシフト
（例：夜間の安い時間に洗濯・食洗機を回す）

• 電気の見える化について　詳しくはこちら
  HEMSって何？仕組みとメリット・デメリットを徹底解説

これらの工夫を組み合わせれば、オール電化＋太陽光の節約効果を最大限に引き出すことができます◎

電気代と導入コストを徹底比較！

「ガス併用とオール電化、さらにオール電化＋太陽光で、どれが一番お得？」

それぞれの初期費用や補助金、回収年数を比較し、家計に与える影響をしっかり見ていきましょう。
家庭ごとのシミュレーションを通じて、自分たちに最適な選択が見えてきます。

ガス併用 vs オール電化 vs オール電化＋太陽光

家庭で選べるエネルギーの方法には、「ガス併用」「オール電化」「オール電化＋太陽光」の3つがあります。
それぞれにどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか？

ここでは、光熱費や初期費用、環境への影響など、具体的な数値を交えて比較してみましょう。

項目	ガス併用	オール電化	オール電化＋太陽光
初期費用	中程度（ガス設備追加）	高め（電気設備投資）	最も高い（太陽光パネル＋蓄電池）
光熱費	ガス＋電気（中程度）	電気代のみ（やや高め）	大幅削減（太陽光で自家消費）
メリット	ガスの安定供給、調理・暖房に強い	火災リスク低減、エネルギー効率アップ	売電収入、環境負荷低減
デメリット	ガス設備のメンテ、ガス漏れリスク	電気代上昇リスク、初期投資高	初期費用高、設置スペース要
月額光熱費	約10,000円（ガス＋電気）	約15,000円（電気代のみ）	約6,000円（太陽光発電による削減）
環境への影響	ガス使用によるCO₂排出	CO₂排出あり（再生可能エネルギー未導入）	CO₂排出削減、環境負荷最小

表5：ガス併用 vs オール電化 vs オール電化＋太陽光
※一般的な4人家族を基準にした目安

まず、ガス併用は、ガスと電気を併用するため、初期費用が比較的安く済む一方、ガス設備のメンテナンスが必要で、ガス漏れのリスクもあります。光熱費は電気とガスの二重負担となり、トータルで中程度のコストとなりますが、調理や暖房には強みがあります。

次に、オール電化は、ガスを使わないため、火災リスクが低減するなど安全性が高いですが、電気代の上昇リスクや初期投資がやや高めです。光熱費は電気代のみとなり、単独ではガス併用に比べると高くなることもありますが、エネルギー効率が良く、火を使わないため安心して暮らせます。

最後に、オール電化＋太陽光は、初期費用は最も高くなりますが、太陽光発電により昼間の電気代を自家消費できるため、長期的に見ると光熱費が大幅に削減できます。さらに、余った電力を売電して収入を得ることができ、環境への負荷も最小限に抑えられます。

初期費用・補助金・回収年数の目安

オール電化と太陽光発電の導入には、どうしても初期費用がかかります。

項目	オール電化のみ	オール電化＋太陽光発電
初期費用	約50〜80万円	約112〜140万円 + 蓄電池（1kWhあたり約18.7万円）
補助金	地域による	地域による（設置費用の一部）
回収年数	約5年〜7年	約5年〜10年
光熱費削減＋売電収入	なし	年間30万〜40万円程度

表6：初期費用と回収年数の目安

太陽光発電システムの設置費用は、おおよそ112〜140万円程度が相場です。
さらに、蓄電池を導入する場合は、1kWhあたり約18.7万円の費用が追加されます。
一見すると高額に感じるかもしれませんが、長期的に見れば光熱費の削減や売電収入で、徐々に回収できるのがポイント。

図4：太陽光発電の売電収入・節電効果の試算シュミレーション
出典：大阪ガスマーケティング株式会社｜暮らしのコラム＞　【2025年】太陽光発電の売電価格は？今後上がる見込みはあるか分析　を参考に作成

また、政府や自治体からの補助金や助成金を活用すると、初期投資の負担がグッと軽くなります。
例えば、太陽光発電システムには設置費用の一部をカバーする補助金があり、地域によってはさらに手厚いサポートがあります。

詳細については、お住まいの地域の公式ウェブサイトや専門家に相談すると良いでしょう。
回収年数については、導入するシステムや家庭の使用状況により異なりますが、一般的には5年から10年程度で回収できるとされています。

例えば、初期費用が130万円、年間の自家消費量が1,800kWh、売電収益＋節電効果が12万8千円の場合、約12年で回収可能です。

太陽光×オール電化の「自家消費」を最大化するコツ

オール電化と太陽光発電を導入したら、次に目指したいのが「自家消費の最大化」。

つまり、発電した電気をできるだけ自宅で使い、電力会社から「買う電気」を減らすことがカギになります。
この章では、より効率よく節約を進めるための具体的な工夫を紹介します。

蓄電池を導入して夜間利用を増やす

「太陽光は昼間しか使えないから、夜は結局買うしかないんでしょ…」と思っていませんか？
そんなときに便利なのが「蓄電池」です。昼間に発電した電気をためておいて、夜の電気代が高い時間帯に使えるようにすれば、電気代の節約効果がさらにアップ！

時間帯	蓄電池なし	蓄電池あり
昼間（発電中）	発電してすぐ使用	発電して使いつつ余った電気を蓄電
夜間（発電なし）	電力会社から購入	昼にためた電気を使用（購入量ダウン）

表7：蓄電池がある場合とない場合の電気使用のイメージ（1日）

「昼にためて、夜に使う」だけで、自家消費率がグッとアップするのが蓄電池の魅力。
また、停電時にも電気が使える「もしも」の安心にもつながりますよ◎

昼間に家事をまとめて“買わない電気”をフル活用

太陽光発電の大きなメリットは、昼間に「自家発電した電気」が使えること。だからこそ、発電している時間帯に家事を集中させるのが、節約の大きなポイントです！

たとえば、洗濯機や食洗機、掃除機などは、夜や朝のうちに済ませがちですが、晴れた日の10時〜14時ごろにまとめて使えば、電気を「買わずに」済む可能性が高まります。

また、電気を多く使う家電はタイマー機能を活用するのも◎。外出中でも、太陽光のある時間にピンポイントで稼働させれば、自家消費をしっかり活かせます。

HEMSなどで電気の使い方を見える化・最適化

「今日はどれくらい電気を使ったんだろう？」「太陽光でどれくらい発電できたかな？」
そんな“見えない電気”を数字やグラフで見せてくれるのが HEMS（ヘムス）です。

HEMS（Home Energy Management System）は、家庭内の電気使用状況や太陽光発電の量をリアルタイムで「見える化」してくれるシステム。
冷蔵庫、洗濯機、エコキュートなどの家電ごとの消費電力を確認できるので、「どこで節電できるか」が一目で分かります。

たとえば、電気の使用量が多い時間帯を見て、洗濯やお風呂の時間をずらすだけでも、電気代はグッと変わることも！

図5：スマートHEMS
引用：Panasonic｜スマートHEMS : HEMS（ヘムス）とは？

さらに最近は、スマホアプリと連携して外出先からも電気の使用状況を確認できたり、AIが生活リズムを学習して最適な節電提案をしてくれるものもあります。

「見えるようになる」ことで、節約への意識も自然とアップ！
オール電化×太陽光の効果を最大限に活かすために、HEMSはぜひ取り入れたいアイテムのひとつです。

• HEMSやスマートメーター　電気の「見える化」について詳しくはこちら
  HEMSって何？仕組みとメリット・デメリットを徹底解説

後悔しないためのチェックリスト

オール電化＋太陽光発電はとても魅力的ですが、導入前には「本当に自分の家庭に合っているか」をしっかり確認することが大切です。

住まいの条件やライフスタイル、将来の電気代の見通しまで、後悔しない選択をするために、事前にチェックすべきポイントをまとめました。

オール電化＋太陽光が向いている家庭の特徴

オール電化と太陽光発電の組み合わせは、電気をたくさん使う家庭や、環境にもお財布にもやさしい暮らしを目指したい方にぴったりです。たとえば、家族が多くてエアコンや給湯の使用が多いご家庭なら、その分「自家発電」でカバーできる割合も大きくなり、電気代の節約効果が高まります。

また、屋根の面積が広くて日当たりが良い住宅では、太陽光パネルを効率よく設置でき、発電量もしっかり確保できます。長く住む予定のマイホームなら、導入コストもじっくり回収できて、よりおトクに！

チェック項目	あてはまる？
家族の人数が3人以上で、電気使用量が多め	✅ 　/ 　❌
屋根が広く、日当たりが良い	✅ 　/ 　❌
マイホームに長く住む予定がある	✅ 　/ 　❌
環境にやさしい暮らしに興味がある	✅ 　/ 　❌
月々の光熱費を減らしたい	✅ 　/ 　❌

3つ以上あてはまれば、導入を前向きに検討してみる価値あり！

設置前に確認すべき屋根・スペース・方角

太陽光発電を取り入れる前に、まずはお家の「屋根チェック」がとっても大切です。
屋根の強さや広さ、どの方向を向いているかなどで、発電効率が大きく変わってきます。

ここでは、設置前に確認しておきたい3つのポイントをご紹介します。

1．屋根の状態と強度をチェック

パネルを載せるには、屋根がしっかりしていることが大前提。
劣化やひび割れがある場合は、まず修繕を検討しましょう。
重みに耐えられるかどうかも、専門業者に診てもらうと安心です。

2．スペースが足りてる？影はできない？

一般的には、屋根の20〜30％ほどのスペースが必要といわれています。
パネルを設置しても影にならない位置や、将来的なメンテナンスがしやすいかも確認しておくと◎。

3．向きと日当たりも発電量に直結！

日本では南向きの屋根が最も効率が良いとされています。
でも、東・西向きでも条件次第で十分発電は可能。
近くの建物や木の影にならないかも忘れずチェックを。

メンテナンス費や将来の電気代変動にも備えを

オール電化＋太陽光を導入したら、それで終わり…ではありません。
長く安心して使い続けるには、定期的なメンテナンスがとても大切です。

たとえば太陽光パネルは、年1回の点検や清掃で発電効率がグッと変わることも。
オール電化設備も、10年以上使い続けるためには定期点検が安心です。

項目	目安の費用（年）	内容例
太陽光パネル点検・清掃	約1〜2万円	汚れ除去・配線確認など
エコキュート点検	約5,000〜1万円	動作確認・消耗部品のチェックなど

表7：メンテナンス費用の目安
※お住まいの地域や契約内容によって異なります

また、今後の電気料金の変動にも備えておくことが大事です。
契約中の電気プランを定期的に見直したり、蓄電池を後から導入して「電気を買わずに使う割合（自家消費）」を増やすことも有効です。

電気代をできるだけ安定させるために、未来の変化も見据えた準備をしておきましょう。

この記事では、オール電化と太陽光発電を組み合わせた場合の電気代の変化や導入コスト、回収年数の目安について解説しました。

太陽光を活用して“買わない電気”を増やせば、光熱費の削減や売電による収入アップも期待できます。
また、メンテナンスや電力プランの工夫次第で、将来の電気代変動にも柔軟に対応できるのが魅力。

オール電化＋太陽光発電で光熱費を賢く節約し、家計にも環境にも優しい暮らしを実現しましょう。

この記事とあわせて読んで、あなたの家庭にぴったりのプラン見つけましょう。